売主様は今までこのマンションを賃貸として運用してきましたが、ご自宅の建て替えを機にマンションを売却して資金を確保したいというご相談でした。
賃貸中の物件をそのまま売却し、所有者だけ変わる物件のことをいわゆる“オーナーチェンジ”といい、収益物件のほとんどがこの形態です。
この収益物件を売却するにあたっての査定方法としまして「利回り」計算と言う査定方法があります。
これは毎年の賃料の合計を売買金額で割ったものでたとえば年間の家賃収入が120万円で販売価格を1200万円とすると利回りは10%となります。
この利回りが高ければ高いほど投資物件としては魅力的になります。
ただ、この計算方法は周辺の相場とは異なり通常では相場よりも安くなりがちです。
そのようなリスクがあるご説明をし、ご納得頂いたうえで販売活動をしましたが、まず最初に声をお掛けしたのが現在この部屋を借りていただいている借主様でした。
不動産のセオリーは「まず近所から」と言う事なので賃貸人が替わる可能性があることと
併せて購入の意思があるのかを確認しました。
すると、たまたま仕事の関係でまとまった資金が手元にあり、このまま住んでいきたいというご希望もありましたので購入に向けて話を進めることが出来ました。
不動産はタイミングとご縁がすごく大切なんだと改めて知らされました。