海部郡大治町【土地】の売却実績 | 名古屋市名東区の不動産のことならセンチュリー21興和ホーム
- ◆募集開始:2020年11月
- ◆成約時期:2020年12月
- ◆取引態様:専任媒介
お母様が長年お付き合いのある地元の不動産会社に相談をされていたようですが、なかなか売れないまま1年近くが過ぎ、思うように成果が出ず先が見通せない状況のようでした。
このようにお付き合いのある業者さんがいる場合は、私どももなかなか手を出しづらく、多少の遠慮があるのは事実ですが、お母様としてはすでに1年近くも経過しており、十分に義理は果たしたので是非助けて欲しい、ということでしたので当社が販売に力を入れることにしました。
しかし、実はこの物件の建物は、約1年前の販売と同時に解体し取り壊しをしていました。つまり今は完全に更地の状態でした。
気をつけなくてはいけないのは、従来居住用の建物を売ると3000万円控除という制度が利用でき、節税に大きく寄与するものですが、条件があり、そこに住まなくなってから3年以内に売却しないとこの制度が使えません。
さらに、建物を取り壊してしまった時は、3年ではなく1年以内に売却をしないと適用されないといった厳しい条件となるのです。
この事実が分かってから、一刻も早く売却しなければならない、という状況にあることが分かりました。
もうあと一ヶ月ちょっとで、建物を取り壊してから1年が過ぎようとしていたからです。
地元の業者さんが当時どのようなアドバイスをされたのかは分かりませんが、本来であれば建物はそのままにしておくのがリスクが少なくて済みます。
とはいえ、取り壊してしまった以上、どうすることもできません。
できるだけ早く成約する必要がありました。
残された時間は少ないですが、弊社としてできる限りの販売方法を取りました。
その結果、なんと2週間を残して、購入者を見つけることができました。
お母様の幸運に助けられ、当社に希望を託していただいた結果として、契約することができたのは何よりでした。
ホッと胸を撫でおろしましたが、税務上の制度の内容をよく知っていないと思わぬところで損をすることがあります。
なかなか一般の方には分かりづらい分、私たちが正しくリードすることが大切です。
改めて自分自身日々の勉強が必要だな、と考えさせられた取引でした。 担当:丹羽